創成期の映画に興味を持ったのは、猪俣勝人、田山力哉著『世界映画名作全史』を手にした時。
1974年初版の本で、それぞれの映画の解説を読む度、観てみたいと好奇心をかきたてられたものでした。『最後の人』は1924年ウーファ、ムルナウ監督エミール・ヤングス主演の映画。古すぎて諦めていましたが、『淀川長治名作DVDコレクション』(もちろん全巻そろえました。)にあり、これは嬉しかったです。
ホテルのドアマンの威厳ある制服が彼のステイタスであり誇りだった男性が、高齢となりその任が果たせないと考えた支配人から清掃の仕事に異動を命じられる。人生終焉の悲哀がにじみ出ている作品でした。解説すらない無声映画でありながら情感が伝わり良かったです。が、問題はラスト。命を助けた富豪からの遺産相続で裕福になりハッピーエンドとはなんとも軽薄。この当時ドイツは第一次大戦後多額の賠償金を命じられ、映画で外貨を稼ごうとしていました。ヴァイマール政権下のウーファはとても良質の映画を作っていましたが、ハッピーエンドの好きなアメリカの要望に応えてラストを変えたとか。もう一つ失意のまま生涯を終えるエンディングもあるようなので、そちらをみてみたいです。ナチス政権下になり、ナチスのプロパガンダとなってしまった映画会社ウーファ。時代背景、個々の人生も絡めて色々考えさせられる映画でした。
投稿者: あじさい
神戸市在住。洋裁、陶芸、クラシックシネマが趣味。
買い物袋あれこれ①
買い物袋持参が日常となった昨今、何を買っても『袋用意しますか。有料ですが。』と聞かれます。2〜5円程度のことだけど、ここは環境のため『いらないです』と答えた後、大きなバッグの中でごちゃごちゃになってしまったり・・。菓子パン2〜3個買った時ちょっと困ることも。ということで菓子パン用袋作りました。
優しい店員さんが丁寧に入れてくれます。ありがとう。
今日は震災の日です。
今日は阪神淡路大震災から26年。神戸市東灘区の被害は甚大でした。幸い当時住んでいたマンションは一部損壊で済みましたが、明け方の揺れは言葉では表現できないほど恐ろしいものでした。停電になり水道管が至る所破裂しガスも止まり、ライフラインは全て止まりました。水洗トイレも水がないとダメですし、電気は割と早く復旧して少しホッとしていたら通電火災が多発してまた停電。本当にいろいろありましたが、年々その時の記憶は薄らいでいます。しかし大切な人を亡くされた方は当時に増して辛い思いでこの日を過ごしていらっしゃるんだろうなと思うと祈りを捧げずにはいられません。
弓弦羽神社近くの慰霊碑、この地域も多くの方が亡くなりました。
左側は弓弦羽神社、右側は香雪美術館。この石畳の道はとても素敵です。
今日からブログ始めます。
年が変わってもう2週間。少し緩い緊急事態宣言が出て、これからどうなるのか不安な毎日です。手芸や洋服作りなど家で楽しむ趣味はありますが、やはり外へ出て刺激ももらいたい。なんとも歯がゆい毎日です。
これはフエルトで作った小さなくまちゃんです。ハンコ入れに使ってます。